子供が不登校になると、答えの見えない原因探しに悩んでしまう日もあるのではないでしょうか?
「何が原因なのだろうか…」
「どうすれば学校へ行くようになるのだろうか…」
1日も早い学校復帰へ繋げるために原因を突き詰めなきゃと焦ってしまうこともあるかと思います。
実は不登校の原因がわからないままでも親子が前に進めることもあります。
なぜなら、原因を突き詰めることだけが事態が好転する手段になるとは限らないからです。
私は、子供の不登校を経験し、原因探しで悩んでいた時期もありました。
原因を考えても考えてもわからずに疲れてしまったある時、思い切って原因探しをやめてみました。
すると、それまで見えていなかったことに気づくことができたのです。
この記事では
・私が原因探しをやめたきっかけ
・辞めたあとに気づいたこと
についてお話ししていきます。
不登校の原因がわからず苦しい方に少しでも心が軽くなるヒントになれば幸いです。
不登校の原因がわからず苦しかった
私自身、不登校になりたての頃はとても苦しんでいました。
・原因がわかれば解決できると思っていた
・「親のせいでは?」と自分を責めていた
・過去の出来事を何度も振り返った
このようなことをまるで1人反省会のように何度も頭の中で考えていました。
原因がわかれば解決できると思っていた
当時の私は原因がわかれば解決ができると思っていました。
例えば、
・先生との関係が原因
→学校に事実を伝えて改善に向けて動いてもらうようお願いする。
・友達関係が原因
→先生に相談し、友達にも理解してもらえるようにサポートをお願いする。
・母親と離れることが不安
→学校に相談し、可能な範囲で付き添いや別室での待機を許可してもらう。
・学校そのものが合わない
→フリースクール等の学校以外の居場所を探す。
このように、原因に応じたアプローチを取れれば状況が改善に向かうのではないかと考えていました。
そのため、「まずは原因を知りたい」という気持ちが強かったです。
「親のせいでは?」と自分を責めた
また、不登校の原因は親である自分にあるのではないかと責めることもありました。
・育て方が悪かったのではないか
・子供の異変にもっと早く気づいてあげれば違ったのだろうか
・仕事を優先しすぎて家庭を顧みてなかったのではないか
原因が見つからないからこそ、気づけば自分を責める方向に考えが向いてしまっていました。
過去の出来事を何度も振り返った
同時に原因となっていそうな過去の出来事も何度も振り返っていました。
例えば
・保育園に行き渋っていた時、「仕事に間に合わない」と無理に預けたこと
・そもそも通わせていた保育園が子供に合っていなかった可能性
・行き渋りが子供からのサインだった可能性
「あの時のあの対応が違っていたら、結果は変わっていたのだろうか?」
そんなことを何度も振り返っては答えを探していました。
不登校の原因探しを辞めたきっかけ
不登校になり、なかなか状況が変わらない中で、私は思い切って原因探しを辞めてみることにしました。
なぜなら、
・子供自身も理由をうまく説明できなかった
・原因を詮索することがお互いの負担になっていた
・今の状況の大切さに気づくことができた
からです。
子供自身も理由をうまく説明できなかった
不登校の原因を考えていてもわからなかったため、思い切って子供に聞いてみることにしました。
しかし、何度聞いても返ってくるのは「行きたくない」の一言だけ。
「本当にそれだけ?」と聞いても「うん」と返答。
腑に落ちなかったのですが、我が子であっても別の人間です。
人の心の中を覗くことは出来ず、感情を動かし、本音を引き出すことも容易くはないです。
そのため私は、「子供自身も理由をうまく説明できないのかもしれない」と考えるようになりました。
原因を詮索することがお互いの負担になっていた
子供に原因を聞くたびに、無口になったり表情が暗くなったりするのがわかりました。
時には「自分の人生なんだからいいじゃん!!」と言われて口論に発展し、
室内の空気が重苦しく、険悪な雰囲気になったこともありました。
今振り返ると、私も子供も聞いたり聞かれたりの状況に疲れてお互いにイライラしていたのだと思います。
今の状況を見ることの大切さに気づいた
原因探しばかりをしていた時は、「なぜ学校に行けないのか」と言うことばかりに意識が向いていました。
しかし、子供は笑ったり好きなことを楽しんだりしていました。
その時の顔つきは原因探しをしていた頃のピリついた表情とはまるで違って、穏やかで輝くような表情でした。
その様子を見ているうちに、原因を探すことよりも、まずは子供の今の状況を見ることが大切なのではないかと思えたのです。
不登校の原因探しを辞めて気づいたこと
不登校の原因探しをやめた私が、気づけたこともあります。
・不登校の原因は1つではない
・原因が分かっても解決するとは限らない
・子供は怠けているわけではなかった
不登校の原因は1つではない
不登校の原因は1つではないと感じました。
不登校になりたての頃、兄弟の発育検診の場で家庭での困りごとについて聞かれました。
そして、児童発育発達センターに繋がったのです。
児童発育発達センターにて、不登校の原因が多岐に渡るということを聞きました。
・先生や友達との関係
・家庭問題、親子関係
・子供に発達障害がある
・感覚過敏
等様々で、その中でもいくつかの要因が重なって起きていることもあると聞きました。
そのため、子供自身も学校へ行きたくない理由を説明できなかったし、
私も原因を特定することが出来なかったのだと感じました。
原因がわかっても解決するとは限らない
例え原因を特定出来たとしても、子供の性格や家庭背景が1人1人違うため、
こういうアプローチをしたら正解!となりにくいと感じました。
仮に原因が「友達関係」だったとしても、すぐに友達関係が改善するとは限りません。
また、原因が「感覚過敏」や「発達特性」だった場合は、環境を調整してもすぐに学校にいけるとは限りません。
そのため、原因がわかったからと言って必ず解決に繋がるわけではないのだと感じました。
子供は怠けているわけではなかった
学校に行けてない間も、子供はずっとゲームをしたりYoutubeを見たりして過ごしていました。
そして、
「このYoutube面白いよ!!」
「ゲームでこんなもの作ったよ」
と笑顔で話してくれることもありました。
また、自分の興味関心のあることをYoutubeで調べて教えてくれたり、
ゲームの中で、頭を使いながら創作活動をしたりする姿も見られました。
時には、家の手伝いをしてくれる優しい一面も見られました。
そんな様子を見ていくうちに、
「学校には行けなくても本人なりに様々なことを学び、吸収しているのかもしれない。」
と思えるようになりました。
もちろん、学校で学ぶことは家ではできない大きな価値があります。
しかし、学校に行けてないからと言って何もしてないわけではありませんでした。
そのため、私は
「学校に行かない=怠けている」わけではないのだと考えるようになりました。
親が安心すると家庭の空気も変わった
子供が怠けているわけではないと思えたことで、私自身も少し安心を取り戻していました。
すると、原因を聞くことが少なくなり、子供も前ほどイライラすることがなくなりました。
もちろんそれだけで不登校が解決したわけではありません。
しかし、原因探しに必死になっていた頃に比べると、
家庭の空気はずいぶん穏やかになったように感じます。
親が安心すると、子供も必要以上に身構えなくなります。
子供が等身大の自分で過ごせる時間が増えたのではないかと感じています。
原因よりも大切だったこと
不登校の原因探しを辞めたことは、私に大切なことを気づかせてくれました。
・子供の話を否定せずに聞く
・学校に行くことだけを目標にしない
・今できていることに目を向ける
過去の出来事を振り返って悩み続けるよりも、子供の「今」を受け止めて
前向きに過ごすことが解決へ向かう第一歩になるのではないかと思えたのです。
子供の話を否定せずに聞く
子供と意見が平行線になってしまった時は、つい否定をしてしまいたくなることもあります。
しかし、よくよく話を聞いていると、本人なりの価値観や考え方が見えてくることもありました。
「そんなふうに考えていたんだ」
と、私自身が考えさせられることも少なくありませんでした。
また、子供も否定せずに話を聞いてもらえている時は、とても穏やかな表情をしていました。
「もっと聞いて」と言うように次から次へ色々な話をしてくれました。
相手の話を否定せずに聞くことは、その人自身を受け止めることにつながるのだと感じています。
学校に行くことだけを目標にしない
以前は、学校に行くことばかりを目標にしていました。
しかし、そればかりを目標にすると、本人も親も来るしくなってしまうことがわかりました。
様々な人や機関に相談したり、情報を集めたりする中で、今はフリースクールやオンライン学習など
学校以外にも多くの選択肢があることを知りました。
また、息子はゲームやYouTubeを通して、自分の好きなことを学んだり創作したりしています。
ゲームやYoutubeには賛否両論あることも知っています。
でも、本人が楽しみながら学んでいる姿を見ると
「こういう学びかたもあるかもしれない」
そう思えるようになりました。
今できていることに目を向ける
大きな木が何十年何百年とかけてゆっくり成長していくように、子供も目に見える変化はなくても
日々少しずつ成長しているのだと思います。
大きな変化が見えなくても、小さな変化や成長は確かにあります。
不登校になると、どうしても「できていないこと」に目が向きがちです。
しかし、できていることも同じくらい、あるいはそれ以上にあるのではないでしょうか?
だからこそできていないことばかりを見るのではなく、できていることにも目を向けながら
接していきたいと思うようになりました。
まとめ
この記事では
- 不登校の原因がわからず苦しかった頃
- 不登校の原因探しを辞めたきっかけ
- 不登校の原因探しを辞めて気づいたこと
- 原因よりも大切なこと
について紹介してきました。
子供が不登校になると、親ならば「なぜ学校に行けないのだろう」と原因を知りたくなるものです。
私自身も原因を探し続け、自分を責めたり過去の出来事を振り返ったりしていました。
しかし、原因探しを辞めてみると、原因が1つではないことや、原因がわかったからと言って
必ず解決に結びつくわけではないことに気付きました。
そして、子供の話を否定せずに聞くこと、学校に行くことだけを目標にしないこと、
今出来ていることに目を向けることの大切さも学びました。
今でも不登校の原因はわかりません。
それでも原因探しに囚われるよりも、目の前の子供を見ながら一歩ずつ進んで行くことが大切なのだと感じています。
この記事が、不登校の原因がわからず苦しんでいる方の参考になれれば幸いです。
子供が大きな木のようにゆっくり成長して行くと信じて、これからも見守っていきたいと思います。


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